ご無沙汰してました。
夏は、仕事が忙しく、今も、人の何倍も働いています。
働けていることの感謝、と思えば、愚痴など出ません。
話したいことは山ほどあるけど、今話題になっている「半沢直樹」。途中から見続けています。
2冊の原作を2部構成みたいな形でドラマにしていて、第一部の終了時点で、原作(1作目)を読みました。
どういうふうに脚色しているのかなぁと思って。
原作のタイトルはどうしようもないね(笑)。どっちから読んでいいか分からない。「半沢直樹」で正解ですよ。
小説は、企業小説みたいで、まあ女性受けはしないですね。面白かったですが、「銀行」という特殊な組織のコアな部分が描かれているので、
映像化にあたっては、どうやって分かりやすく、シンプルに、視聴率がとれるように(女性を取り込めるか)アレンジするかがポイントだと思いますが、
いずれも成功している。
ドラマは、「勧善懲悪」に徹しています。日曜の夜なので、ギャフンと言わせて爽快感を演出しています。
原作では、仕事に無関心な妻などの女性キャラクターが、ドラマでは節々で重要な鍵を握っています。
一方で、銀行マンのロマンも、しっかり強調していて、男性からも支持される要素が詰まっています。
役者も、歌舞いている感じ。演出は徹底していますね。
多い登場人物をまとめたり、オリジナルのキャラクターを創造したり、オリジナルの背景を設定したり、起伏のある展開を用意したり、一話完結形式で途中から見た視聴者を取り込む工夫をしたりと
脚色の勝利といえるのではないでしょうか。
プラス、時代の世相と見事にマッチした偶然。たとえ出来は良くても、ここまで視聴率を稼げるネタではない。
「正義は勝たなければならない」という通底したテーマが、人々の飢えに働きかけたのでしょう。
テーマソングがなかったり、ナレーションが独特だったり、作り手の譲らないこだわりも見逃せません。
試練、それを乗り越えると再び試練…。
そういった連続性を創作した「エネルギー」が支持を得ていると思います。
連続ドラマは、一話の構成から全体の俯瞰まで、非常に大変な労力だと今更ながら実感しています。
正義と悪。非常に分かりやすい構図を、ドラマではオリジナルで「復讐」「野望(出世欲)」という部分まで取り入れて、絶妙なバランスを保っています。
まだドラマは終わっていないので、これからも期待したいです。
見終わった後の爽快感は清々しいが、やっぱり日本人は仕事人間なんだなと、時々我に返る今日この頃です(笑)。
僕は、たとえ仕事が終わっていなくても、「続きは明日にしよう」とやっています(笑)。