TVスポットでも、劇場でも流れていたので、宮崎あおいの彼氏(高良健吾)が死ぬって、分かっているんですよ。
それを、どうして物語の後半まで引っ張るかなー。
目当ては、あおいちゃんなので(笑)、彼女の笑顔で癒されるだけで良かったのですが、せっかく若者に共感を与える題材なのだから、非常に勿体なかった。
演出も、脚本も、役者も、幾つかのシーンは良かったので、残念だ。宣伝・広告も含めた映画全体を取り仕切る人間の責任だ。
これは、バンドものというより、青春映画の範疇だろう。
宮崎あおいは、大河の主演をやったけど、既婚だから、そんなに客は呼べないでしょう。だから、傑作にすれば良かったんです。
原作を尊重したのかな?
中盤に交通事故を起こすってのはね…。プロットはアマチュア並ですよ。
もちろん、偶然って訳じゃないように、脚本も演出も工夫してるんですよ。だから、その努力は評価します。
漫画ではあり得るんでしょうね。でも、脚本になって、文字になり、どう実写されるかを想像するのがプロデューサーの仕事だから。
後は、青春映画に必要な泥臭さがないってことが、致命的ですな。
ドラムの桐谷健太には彼女いないでしょ。彼が、あおいちゃんのアパートを心配して訪れたとき、押し倒すとかキスするとか…。
ごめん。俺、前からお前が好きで…。
男って、そういう生き物だから。映画に「性」が必要なのは、そういうことで、あんなにかわいいんだから、男はほっとかないでしょ。
そうしたら、ラストのライブシーンだって、ドラマティックになるじゃない。
そもそも、あおいちゃんの彼氏も死ぬ必要ないんだ(笑)。現実に耐えられず、失踪するほうがよっぽどリアルだよ(笑)。
人間って、そんなに簡単に死なないんですよ。僕は実証済みですから(笑)。
現代、登場人物を死なせて盛り上げるのは、漫画の世界だけだと認識した方がいい。
人を死なせるのは、大変難しいテクニック。容易に手を出すべきではない。観ている観客にも、いろいろな方がおられるのだから。
あおいちゃんは、もう結婚してることだし、そろそろ脱いでください(笑)。
彼女の笑顔と、少々面白いシーンがあったので、★はそれを評価して。いくつか共感できる部分もあったし。
音楽(ギター)の部分に関しては、評価は封印しておきます(笑)。