ごはんは、きちんと食べられるようになった。これは、僕の話。
しかしながら、疲れが溜まっているのか、知らず知らずにさまざまなプレッシャーを感じているのか、
夕方になると、胸部が痛み出すことが多い。
前屈みになったり、重いものを運んだとき、結構なダメージを受ける。
それは病床の父を持ち上げようとした時。「今日はきついな…」となった。
とにかく重い。僕は今少し痩せているせいもあるが、身体が動かない患者を一人で起こしたりするのは、かなりの労作業である(それ以降、無理はしないことにしている…)。
父は、右脳の出血だったため、口は動かしづらさがあるものの、言語能力も残っているし、利き手の右半身は動かせる。
しかし、大病がはじめてのためか、こころが動かない。完全に受け身である。
一口に「病気」とくくるのは間違っていることは知っている。僕も彼の状態に近い経験はあるが、同じ病気にはなったことはないから、そのつらさは分からない。
でも、この病気と闘う気はあるのか、と問いたいような有様だ(-。−;)。
放っておくと、寝たきりになりそうだから、いろいろ方法を考えてみるが。
おかげさまで、点滴を含めた管はすべて身体から外れ、食事も普通に戻った。
家族じゃなかったら、いろいろと気持ちの持ちようとか話せるが、いかんせん、僕は(父の中では)まだ子ども扱いされているから。彼にも、これまでの人生で築き上げてきたプライドだってあるだろう。
介護というのは、本当に大変な仕事だと実感した。僕は「か」の字しか囓っていないから、実はもっと現状は厳しいのだろう。
急かすのもよくないから、徐々に。ただ、なんか、リハビリは健康保険の適用期間が決まっているらしいんだ。
このシリーズは続くかもしれない(笑)。
今日まで、入院日数の倍以上の方がお見舞いに来られた(個人的な経験だとかなり疲れる(笑))。本当に良い友達をたくさんもっていて、いい人なのだ。
その人たちに、元気になった姿を必ずいつか見せるという、誓願だけでいい。その誓いをさせるのが、これからの僕の一番の仕事だ。
身体は不自由かもしれない。しかし、心は自由自在だ。希望は自己の中にある。