I love the cinema!

こころに映ったことや奮闘記です。

2013年07月




少々前のドラマですが、「八重の桜」の後、欠かさず見ていました。




読んでいないが、原作がいいんでしょう。





新垣結衣さん、代表作ともいえる作品へのご出演、おめでとうございます。





初回を見逃したので、詳細は自信たっぷりに言えないが、連続ドラマに必要な「脇役のキャラ」が立っていて、





それでいて、脇役が目立ちすぎず、主人公たちが活躍していて、安心して見ていられました。





脚色の力も大きいと思います。映像ならではのユーモラスなシーンは、ドラマを飽きさせずに視聴できる一因となりました。





もう一度言いますが、初回を見ていないので言えることがあります。





三谷幸喜氏の言葉です。「人間は成長しない」





いくつもの障害を乗り越える登場人物たちが、成長しない訳はないんです。





しかし、キャラクターが変わることはありません(特にこの種のようなライトなドラマでは)。





成長しない登場人物に、感情移入する視聴者もいるのでは、ということです(実際、変わっているのですが)。





特に、本作の主人公は若い。大河ドラマでもない限り、急激に人格者になるのも、リアリティーに欠けます。





航空自衛隊の広報の話なのですが、初めの数回を観たときは、これは保たないなと思いました。ネタが少なすぎると感じました。





「変わらない脇役のキャラ」に負う部分もありますが、原作あるいは脚本の引き出しの広さ。手詰まり感が感じられない。各シーンが緻密な伏線としてつながっている巧みな「構成」も光ります。





結局、純愛かという落胆もありましたが(笑)。ヒロインがここまでかわいいと仕方ない…。というか、他の人物たちはなぜ、彼女を好きにならない?(そういう仕掛けも多少は感じさせます)





全11話を飽きさせずに展開するのに不可欠な要素が織り込まれた、「定番」といえばその通りの連続ドラマ。





現代、それが難しい。知恵を絞りに絞り、作品の舞台や設定を変えなかった。この作品、病院も警察も事件も出てこない。出てきたとしたら、初回だけだろう。





視聴者は映像ドラマを知りすぎている。そこを乗り越えた点は賛嘆したい♪(´ε` )。





最終回は、反則ですが(笑)。





言っておきますが、ライトなTVドラマです。



梅雨時は、毎年体調が芳しくない。乗り越えなければならない試練だ。




昨日あたりは、もうダメかと思ったけど(笑)、1日1日が勝負の毎日です。




先週読んだ本は、吉本ばなな氏の最高傑作ともいわれる作品です。



TUGUMI(つぐみ) (中公文庫)
TUGUMI(つぐみ) (中公文庫) [文庫]




今まで読んでなかったことが不思議ですが(名前が変だったから)、ライトな感じだけど、しっかり文学だから、





愉しめました。やはり、僕は文学好きです。





数十年を経た今も、彼女の感性は、色褪せることがありません。





自伝的作品とのことですが、ストーリーテリングの妙、安定した設定、そして主人公の特異なキャラクターと、





このシンプルな青春ものを、冷徹な眼差しで「物語」を紡いでいることが伺えます。





若い人を描いていても、著者はしっかり大人であり、若い頃の感性はそのまま「保存」して書いているようです。





これは牧瀬里穂主演の同作の映画化作品を観たくなりました。僕は、昔ファンでしたから♪(´ε` )。





話は変わりますが、今日たまたまNHKのドラマ10「激流」(第2話)を視聴しました。





設定は面白かったのですが(修学旅行中に失踪した同級生から20年後にメールが届く)、説明台詞が多くて、もったいないなぁと思いました。





モノローグは、基本的に一人が鉄則です。何人もの人間が語っていると、視点がぶれて、分からなくなります。





いくらテレビドラマと言っても、心情の説明をするのは野暮です。そういうモノローグは、なくてもドラマが成り立つかどうかを考えれば、必要か不必要かが判断できます。





「TUGUMI」は、おそらくですが、編集者が優秀だったのではないでしょうか。当時の作者は若かったし、自伝となると、俯瞰するのが難しくなります。





ドラマでは、プロデューサー辺りがそういう役割を担うのだと思いますが、「激流」の場合、シーンの芝居や配置に至るまで、チェック機能が果たされていないような印象を受けました。





全8話を転がすのは大変なことは承知の上ですが、約5人の群像劇になっているのですから…。





後は、この5人の職業がメジャー(いわゆる大手やエリート、勝ち組?)すぎて、ありきたりな感もあり、同世代の支持が得られるのかなというのは疑問でした。刑事、銀行員、出版社編集者などなど。





作家やシナリオライターが知らないだけで、まだ世の中にはいろいろなユニークな職業も結構あるものです。





僕も、社会でいろいろと揉まれる中で、出会ったり、知ったりした口なので、いわゆる言いがかりですが(笑)。



(☆゜-^)┬┬‐ :・・・・・・ ダダダダ

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